仏壇仏具店|河内長野市 松本八光堂 お仏壇や位牌について

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お仏壇について

仏壇とは|自宅でのお祀り・供養について

実家や自宅、あるいは知人の家など、仏壇自体を目にする機会は多くの人にあると思います。今回は知っているようで知らない仏壇の知識について解説します。

 

【目次】

・仏壇の歴史

・仏壇の意味と役割

・仏壇の種類

・仏壇を設置する場所

・仏具の配置

・仏壇、仏具の飾り方の手順

・仏具の購入時期

・開眼法要

・仏壇のお手入れ

・まとめ

 

仏壇の歴史

天武天皇の白鳳14年3月27日に詔(みことのり)をもって「諸国家毎に仏舎をも設け、仏像及び経巻を安置し、以て三宝を供養すべし」と命じたと『日本書紀』に記されており、これが日本で仏壇をまつるようになったはじまりとされています。ただし、ここで言う「家」とは、一般庶民の家ではなく、国司の庁舎を指していると考えられます。

 

飛鳥時代に仏教が日本へ伝来し、国策に用いられるなどして発展しました。

しかし、当初は貴族階級のためのもので、仏壇もまた、庶民には縁がありませんでした。

 

仏教が庶民に広まったのは、鎌倉時代です。

さらに以前、室町時代中期には、浄土真宗の蓮如上人が各地を回り、仏教の信仰を広め、また、仏壇を持つよう門徒へと説きました。その教えが、庶民も仏壇を持つきっかけとなりました。

尚、現在、浄土真宗で用いられている金仏壇は、蓮如の説いた「お袖縋りのお文」の阿弥陀如来の姿が元になっていると言われています。

 

室町時代、蓮如のすすめにより、浄土真宗の門徒には仏壇が広まりましたが、他の宗派に普及したのは江戸時代に入ってからでした。

江戸時代初期、キリスト教の信仰を禁止した幕府は、すべての庶民に対し、“キリシタンでないことの証明”として、お寺の檀家になることを命じました。これを「寺請制度」と言います。同時に、檀家には仏壇をもつことを義務付けたため、日本全土で仏壇が普及しました。

 

仏壇の意味と役割

仏壇の「壇」とは、花壇や祭壇のように土を高く盛って上を平らにした場所、あるいは演壇や講壇のように通常より一段高く作った場所を指します。仏壇を見ると、最上段に仏像などを安置する檀が作られています。この壇を須弥壇(しゅみだん)と言い、これは仏教における聖なる山、須弥山(しゅみせん)をかたどったものです。須弥壇に安置された本尊が仏壇の中心存在であり、最上位にあるものです。つまり本来、仏壇とは本尊を祀る「家の中の小さなお寺」なのです。寺のミニチュア版とも言え、寺院に足を運ばなくても、信仰する宗派の本尊に対していつでも手を合わせることができるわけです。

多くの家庭に仏壇が普及したことにより、仏壇の意味するところも少しずつ変わってきています。それが、先祖に対して敬意や感謝を表し、亡くなった家族の供養をするという機能です。そのため故人そのものである位牌も仏壇に安置します。これは主に江戸時代に仏壇が各家庭に普及して定着し、さらに年月を経て親しまれていくうちに自然に芽生え、浸透していった要素と言えるでしょう。

 

仏壇の種類

一口に仏壇と言ってもどの様な種類があるのでしょうか。

・金仏壇

桧・松・杉・朴などの白木を素地として、漆を塗り、金箔や金粉で装飾を施したお仏壇です。室町時代に浄土真宗の中興の祖である蓮如上人が、各地の信徒に「南無阿弥陀仏」と書いた紙を授け、それを祀る場所として設けたのが一般家庭のおける仏壇の源流の一つです。その際に各宗派の本山寺院を参考にしたことで、漆と金箔を使った金仏壇の形式が生まれました。この金の輝きは極楽浄土を表しており、浄土真宗では金仏壇が正式とされるのはこれに由来します。

お仏壇の内部のご本尊をお祀りする部分を、宮殿(くうでん)と呼びます。特に浄土真宗においては各宗派の本山寺院を参考にしていることから、各宗派で宮殿の形が異なります。

・唐木仏壇

唐木(からき)とは、紫檀、黒檀、鉄刀木(たがやさん)などの輸入銘木全般の総称です。日本には奈良時代に遣唐使によって持ち込まれたのが始まりとされ、正倉院宝物に当時の唐木細工が多く残ります。実際には東南アジアが主な産地ですが、中国を経て入って来た為、「唐からきた木」という意味で「唐木」と総称されるようになりました。唐木仏壇はこれらの輸入銘木及び、欅や屋久杉など日本で産出される銘木を材料として製作されます。

金仏壇とは違い、唐木仏壇には宗派による違いはありません。お好みでお選びいただければ宜しいでしょう。 金仏壇は寺院やお宮を造る宮大工が始めに製作しましたが、唐木仏壇は唐木の加工技術を持った唐木工芸職人が製作に携わりました。これは唐木が金仏壇の材料である白木とはまったく性質(硬さなど)が異なる為です。その為、金仏壇とは形式が異なり、宗派による違いはありません。彫刻で取り上げられる図柄が異なるのもそのためです。なお、現在でも徳島や静岡などの家具産地が唐木仏壇の主要産地となっています。

・家具調仏壇(モダン仏壇・リビング仏壇)

家具調仏壇とは、日本の都市型のライフスタイルに合うよう、家具調にデザインされた現代的な感覚の仏壇です。生活スタイルの変化と狭い住宅事情などを考慮して、1970年代くらいから市場に出回るようになりました。リビングルームに置いても違和感のない仏壇で、モダンですっきりしたデザインに特徴があります。

伝統的な仏壇とは違い、家具として設置できるようなデザインになっていて、障子や宮殿もない仏壇が多いのが特徴です。ガラス扉がついていたり、椅子がセットになっていたりというように、明るく、家具の一部として仏壇を生活の中に取り入れてることを目的としています。内部が三段になったものが多く、天井にLED照明がついているものもあります。ウォールナット、チーク、メイプルなどの洋家具材を使用したものも多く、仏教色が薄いのも特徴です。信仰する宗教が多様化しているので、仏教徒以外の仏壇としても需要があります。

 

仏壇を設置する場所

仏間があれば、そこが最も適した場所です。また床の間も家の中で一番格式の高い場所ですので、家の宝であるお仏壇を置くのに適していると言えます。そういった場所でなくても和室やリビングなどのお祀りしやすい場所が良いでしょう。

仏壇の向きには諸説ありますが、絶対的なものはありません。昔の偉い人は南向きに座ったというところから南向きが良いと言われますが、これは南向きに置くとなると、必然的に部屋の北側に仏壇を置くことになりますが、北側では直接日光が当たらず、仏壇も痛みにくいという理由もあるようです。

また西方浄土や宗派の本山に向けると言う考え方もありますが、方角にこだわるあまりにお参りしにくい場所になっては本末転倒です。その家でお参りしやすい場所が、一番仏様を敬い、お参りするのにも相応しいと言えるでしょう。

仏具の配置

お仏壇の設置が無事に終わると、次に仏具を飾ります。仏具は、お仏壇を購入するとき、一緒に揃えることをお勧めします。お仏壇とのサイズ感や色合いなど、相性の良い仏具を準備することができます。

なお、仏具に関しても、宗派によっては飾るものや飾り方に決まりがありますが、こちらでは、一般的な仏具の名称、役割、そして飾る手順について説明します。

仏具と一言に言っても、必ず準備した方が良いもの、準備することをお勧めするもの、そしてスペースに余裕があるときに配置するタイプのものがあります。

必ず配置する仏具

・ご本尊:信仰の対象となる仏像・掛け軸・絵画・書などを指します。 

・脇侍(きょうじ・わきじ):ご本尊の脇に侍するものです。

・お位牌:故人の霊(たましい)をお祀りするための牌(ふだ)のことを指し、

一般的にお位牌の表には戒名(かいみょう)、裏には俗名(ぞくみょう)もしくは法名(ほうみょう)、亡くなった年月日、年齢が記されています。

・掛軸(かけじく):掛けて使う礼拝用の仏画のことで、ご本尊さま、脇侍の仏画となります。

・花立:お花を飾る器のことで、一般的に2本で1対となります。

・燭台(しょくだい):ロウソクを立てる台のことです。

・リン:毎日の勤行(ごんぎょう)の時に鳴らして使います。

・仏飯器(ぶっぱんき):お供えするご飯を入れる器のことです。

・茶湯器(ちゃとうき):お供えする茶湯を入れる器のことです。

・高月[高坏](たかつき):お菓子や果物などのお供え物を盛るための道具です。

・香炉(こうろ):お香を焚く器このことです。

 

配置することをお勧めするもの

・線香立て:「前香炉」とも呼ばれるお線香を立てる器です。

・過去帳:その家代々の故人の俗名、戒名(または法名)、没年月日、死亡年齢などを記した帳面のことです。

・打敷(うちしき):仏壇に置かれる卓の天板の下にはさむ敷物のことです。

 

続いて設置した場所と仏壇のスペースに余裕がある場合に配置することをお勧めするものをご紹介いたします。

 

・仏器膳(ぶっきぜん):仏飯器と茶湯器を乗せる台です。

・和讃卓(わさんじょく):お仏壇の前に設置する小さな机で「経机(きょうつくえ)」とも呼ばれています。

和讃箱(わさんばこ)を置くもしくは入れておくためのものです。

本体にスペースが無い場合、数珠、前香炉、リンを置いても構いません。

・和讃箱(わさんばこ):親鸞聖人(しんらんしょうにん)の著(あら)わされた、「三帖和讃(さんじょうわさん)」、「正心偈(しょうしんげ)」の本を納めておく箱のことです。

 

仏壇・仏具の飾り方の手順

さて、お仏壇と仏具が揃ったら、いよいよお飾りとなります。

お飾りに決まった順番はありませんが、順番を決めて置くことで、

置きやすく、お仏壇や他の仏具を傷つけることなくスムーズに置くことができます。

ぜひ、お供えする時には、お花の向きにも気を配って差し上げてください。

①最上段の中央にご本尊、左右に脇侍を設置します。 

※ご本尊、脇侍の掛軸を掛ける場合もあります。

宗派別ご本尊の祀り方

 

  宗派        左側      ご本尊      右側

 浄土真宗(西)    蓮如上人    阿弥陀如来    親鸞上人

 浄土真宗(東)  南無不可思議光如来 阿弥陀如来 帰命尽十万無碍光如来

  浄土宗      法然上人    阿弥陀如来    善導大師

  日蓮宗    大黒天  日蓮上人 大曼荼羅軸 三宝尊 鬼子母神

  真言宗      不動明王     大日如来     弘法大師

  天台宗      伝教大師     釈迦如来     天台大師

                  又は、阿弥陀如来

 禅宗(一般)     道元禅師     釈迦如来     達磨大師

  曹洞宗      常済大師     釈迦如来     承陽大師

臨済宗妙心寺派    花園法皇     釈迦如来     無相大師

 

②二段目に、お位牌を左寄りもしくは右寄りに設置します。お位牌が複数ある場合は、向かって右側が上座になるので、年功序列で右側から設置しましょう。 

※ご本尊様が隠れないように設置します。

 

③三段目に、中央に仏器膳の上に乗せた仏飯器、茶湯器を置き、左右に高坏を設置します。 

※仏器膳がない場合は、向かって左側に仏飯器、右側に茶湯器を設置します。

 

④最下段の中央に線香立て、右横に燭台、更に右側にリン、両端に花立てを設置します。

 

仏壇の購入時期

ここまではお仏壇の飾り方・祀り方についてご紹介してきましたが、お仏壇の購入を検討している方もいるかと思います。では、お仏壇の購入時期に何か決まりごとはあるのでしょうか。結論を言うと、お仏壇の購入時期については特に決まった時期はありません。

『蓮如上人一代記』に、「仏法のことは急げ急げ」とあるように、「思い立ったが吉日」とも言われます。 また、「何もないときに買うものではない、仏壇を買うと仏が出る」というのは、全くの迷信です。それでは、仏壇を購入しなければ誰も死なないということになりますが、そんなことはありえません。これは、家族のどなたかが亡くなってから購入される場合が多いことから言われたもので、根拠はありません。

実際にお客様がお仏壇を購入される時期は、下記のような時が多いようです。

 

・四十九日

四十九日法要までに本位牌を作り、お祀りします。そのお位牌を置く場所として、また故人を供養する場所として購入を考えられる方が多くいらっしゃいます。

 

・年忌法要

法要は、仏縁を感謝し、先祖に感謝する機会です。また、仏壇を前に親戚が一同に会する機会でもあります。お仏壇が古く、汚れや痛みが目立つ場合などは、この機会に合わせてお仏壇のお洗濯をされることをお勧めいたします。

 

・新築・改装時

お仏壇は仏様やご先祖様の家でもあります。私達ばかりが新しい家に住んで、お仏壇は古いままでは釣り合いが取れません。ちなみに、この機会にお仏壇の購入をお考えの場合は、仏間を作られる前にお仏壇をお選びになることをお勧めいたします。仏間を先に作った場合、仏壇のサイズが制約される場合があるからです。

 

これらに限らず、関心を持たれた時が買い時です。

 

開眼法要

お仏壇を購入したら、「入仏式」「開眼法要」をお寺様に依頼します。これはご本尊(仏像・掛軸)に魂を入れる法要です。これで本当のお仏壇となり、まだのものは家具と同じだと言えます。仏壇の納品日が決まりましたら、開眼法要を早めにお寺様にご依頼下さい。四十九日法要前に購入された場合は、四十九日法要と共に行うのが一般的です。 またすでにご本尊があって、古いお仏壇から新しいお仏壇にご本尊を移す場合は「環座法要」といい、入仏と同様の法要を行います。

 

仏壇のお手入れ

お仏壇の汚れや痛みが目立ってきたら、「お洗濯」と言う補修が出来ます。特に金仏壇は、あらかじめお洗濯を前提につくられていますので、各部に分解することが可能です。新にお仏壇の製作時と同じような工程を経て、漆を塗って金箔を施すことで新品同様に蘇らせることが出来ます。

 

まとめ

お仏壇は自宅に置ける小さなお堂です。そこには、ご先祖様はもちろん、近しいご家族を祀られている方も多いでしょう。家族など大切な人を亡くし、大きな悲嘆にくれている人を癒やすことをグリーフケアと呼びます。仏壇を前にして亡くなった人に手を合わせ、声をかけ、会話することはこのグリーフケアに繋がると考えられています。

同時に、仏壇と相対する行為には、残された家族同士の絆を深める効果もあるでしょう。遠くから足を運んできた親族や知人、友人も、仏壇を前にして手を合わせることで、故人を惜しむ気持ちをその家の人たちと共有し、分かち合うことができるはずです。また、仏壇の持つ効果のひとつに子どもたちへの情操教育を挙げる人もいます。

このように、仏壇の存在意義は時代とともに変化してきました。今、自分や自分の家族にとって仏壇がどんな意味や役割を持つのか、一度考えてみるのも良いのではないでしょうか。

また、引っ越しなどで環境が変わり、仏壇を置くかどうか選択に迫られて今回の記事をチェックされた方もいるのではないでしょうか。ご先祖様や故人を敬う場所として大切な意味をもつ仏壇ですが、現代のライフスタイルに合わせて、手元供養などで仏壇のような役割を果たすことも可能になってきています。スペースなどで悩んでおられる場合は手元供養などの選択をするのもひとつの選択です。

 

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